はじめに ― 楽観的な計算の罠
推進派はこう語ります。
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地球に1時間で降り注ぐ太陽エネルギー量は、世界全体の年間消費エネルギーに匹敵する
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日本の国土のわずか数%をパネルで覆えば、全電力を賄える
数字の上では夢のようです。しかし現実は、設置ブームの後に普及は鈍化し、放置パネルや撤去コスト問題が浮上。幻想はあっけなく崩れ去りました。
太陽光発電の現実的な失敗要因
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想定より発電量が伸びない
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売電価格の下落で採算割れ
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維持管理や交換コストの過小評価
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杜撰な施工と放置されたトラブル
制度に支えられた一時的な熱狂は、持続可能な仕組みには育ちませんでした。
自己増殖できなかった理由
スマホやネットのように「成功すれば勝手に広がる」はずが、太陽光はそうならなかった。
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補助金が外れれば採算割れ
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設置環境に限界
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廃棄・撤去コストが重荷
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技術革新の波にすぐ取り残される
これは「失敗技術の典型」といっても過言ではありません。
誰が得をしたのか、誰が損をしたのか
太陽光バブルの裏側を見れば、不公平な構造が浮かび上がります。
得をした人たち
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初期に参入した投資家や大手業者
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高額買取制度を利用し、20年固定契約で利益を確保
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中国のパネルメーカー(日本の需要拡大で市場独占を強化)
損をした人たち
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後発の一般家庭(売電単価が下がり元が取れない)
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自治体や地主(放置パネルの撤去費用を押し付けられる)
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国内メーカーや労働者(中国依存で産業が衰退)
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未来世代(廃棄パネルと環境リスクを背負わされる)
結局、国民の税金で一部の投資家と海外企業が潤い、負担だけが社会に残される構図です。
撤去コストと放置パネルという“負の遺産”
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2040年頃には年間80万トンの廃棄パネルが発生(環境省試算)
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撤去・処理費用は家庭で数十万円、メガソーラーで数千万円規模
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処理費を積み立てていない事業者が多数
すでに山林や耕作放棄地には、撤去不能な“負債パネル”が置き去りにされつつあります。
釧路湿原の太陽光発電問題
中国依存という構造的欠陥
「国産エネルギー」と謳われつつ、実態は中国製パネル依存。
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日本メーカーは撤退、産業空洞化
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人権侵害・環境破壊と切り離せない製造過程
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為替や地政学リスクに翻弄される
これでは持続可能どころか、むしろ国のエネルギー安全保障を脅かす存在です。
失敗から何を学ぶか
太陽光発電は「机上の楽観的な数字」に酔いしれ、現実のコストやリスクを直視しないまま拡大しました。
その結果、得をしたのは一部の投資家と中国企業、損をしたのは一般家庭・自治体・未来世代。これが太陽光バブルの実態です。
エネルギー政策は、短期的な幻想や制度頼みではなく、自立して成長できる仕組みを前提としなければなりません。太陽光の失敗は、そのことを痛烈に教えてくれています。
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